UDC信州が「こもろ・まちたねプロジェクト令和4年度プロジェクト報告会」のコーディネーターを務めました!
令和5年3月3日(金)に、小諸市の市民交流センター2階ステラホールにて、「こもろ・まちたねプロジェクト令和4年度プロジェクト報告会」が開催されました。この報告会のセッション2、パネルディスカッション「小諸駅からはじまる未来へつながるまちづくり」にてUDC信州の倉根がコーディネーターを務めさせていただきました。
「こもろ・まちたねプロジェクト」とは、「多様な主体によって実施されるソーシャルグッド活動の種を「まちたね」とし、実際に複数のまちたねを育てる活動を行いながら、それぞれの活動が自立・自走する仕組みを検討していく課題解決型の調査・検討プロジェクト」です。
詳しくは小諸市HPにまとまっています。このHP内に掲載されているチラシが、わかりやすくまとまっていますので、あわせて掲載させていただきます。
https://www.city.komoro.lg.jp/soshikikarasagasu/kensetsusuidoubu/toshikeikakuka/3/1/2/11059.html
(小諸市HP)
以下、報告会の様子をかんたんにご紹介いたします。
冒頭のあいさつでは「小諸のDNA」をキーワードに小泉俊博市長からあいさつがされました。「こもろ・まちたねプロジェクト」の取り組みは、前例やメソッドがあったわけではなく、ゼロからイチを生む行為であって、小諸市民の「時代を先取りするファーストペンギン気質のDNA」と「移住者と地元市民と交流しあうDNA」がベースとなり、今まで進化しながら取り組めている活動だというあいさつがありました。
セッション1では、「データが示す小諸駅のポテンシャル~令和4年度プロジェクト実績報告~」と題して、小諸市都市計画課五十嵐均係長から発表がありました。令和4年度に取り組んだ社会実験型サービス「縁JOY!小諸」や「まちタネ広場」での社会実験など、各プロジェクトが紹介されました。この中では小諸市への来場者傾向の紹介がありました。東京と近隣の自治体の人が同じくらいの割合で来ていて、小諸市民のみならず、多様な人々が集ってきていることがうかがえました。
セッション2のパネルディスカッションでは、「発見と体験 出会いを楽しむ、面白がる」をテーマに、商工会議所や観光局取り組み・事例について、それぞれの登壇者から発表がありました。登壇者の発表のあと、信州大学特任教授も務めているしなの鉄道株式会社の岡田専務取締役より、以下の論点整理がなされました。
- 「場」の暫定利用
- 交流や会話を多面的に評価すること
- 広域での回遊性
1の「場」の暫定利用という論点では、「イベント」として取り組むことへの評価です。「イベント」は一過性のものとして軽んじられがちなものですが、「イベント」として都市の暫定利用をしたり、仮設施設を設けたりすることのメリットとして、定常施設と両輪でまちが豊かになるという指摘がありました。「暫定」ということに光をあてようと、暫定利用を積極的にやっているスタンスへの評価がありました。
2の「交流や会話の多面的評価」については、人と人との情報交換という側面のみでなく、交流や会話がもたらしてくれる「市民の人々の笑顔」や「訪れる人、住まう人のウェルビーイングへの下地」を評価しようと述べられました。
3の「広域での回遊性」については、小諸の中心市街地だけでなく、小諸駅の反対側に存在する小諸城址・懐古園も含めた、駅前を広いエリアとしてとらえた「広域での回遊性」を検討している点を評価すべきとの指摘がありました。
また、岡田専務があわせて挙げられた課題として、社会実験を継続していくにあたり、社会実験から得られた経験やノウハウを、小諸のまちにどう実装化していくか、それが問われているのではと述べられました。
2時間のシンポジウムでしたが、多様な視点が多くの登壇者からもたらされる機会となりました。当日の模様は下記リンク先よりご覧いただけます。あわせてご参照ください!
https://www.city.komoro.lg.jp/soshikikarasagasu/kensetsusuidoubu/toshikeikakuka/3/1/1/13091.html
(小諸市HP)
(Youtube小諸市公式チャンネル)