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大町市 |2019年度〜

信濃大町100人衆プロジェクト

中心市街地の再生に向けて、大町市の将来像を描く「未来ビジョン」の策定、及び策定に向けた公民学が連携するプラットフォームづくりを支援しています。

2022年5月24日
by | 橋本 悠介

第2回信濃大町100人衆会議を開催しました!

大町市のまちなかの将来ありたい姿を描き、みんなで実践するための場づくり「信濃大町100人衆会議」の第2回が5/22(日)に開催されました!

約50人と大勢の参加者の皆さんで大町の中心市街地の今後を語り合いました

2回目となる今回は、実際に街中に繰り出し、信濃大町駅前広場で開催しました!
心配した天気も皆さんの日頃の行いのお陰で、昨日の雨もすっかり上がり、汗ばむ陽気となりました!
自由参加であったため、当初は参加者がどれくらい集まるか不安もありましたが、ふたを開けてみれば、スタッフを含め約50人!と、この暑さに負けないアツいワークショップとなりました!
また、今回はまちなかでやることで、「何やってるの〜?」と興味を持った人にも参加してもらうことができ、このワークショップ自体も社会実験的な役割を果たすことができました。

続々と参加者の皆さんが集まり始めました

今回は、3/14に開催した第1回でまちなかの未来を考えるワークショップで出た「10年後のまちなかがどうあってほしいか?どうしていきたいか?」の意見を分類して、4つのテーマとフリーテーマの計5つのテーマにて話し合いました。これに加えて、まちあるきの時間もとることで、実際に現地を見て確認できる、会議室ではできないリアルなワークショップとなりました。

ワークショップは1ターン20分で20分✕6回(4テーマ、フリーテーマ、まちあるき)の2時間で、連続して同じテーマに留まらないという簡単なルールのもと、間に休憩をはさみながら議論を深めました。そして最後に、各テーマのファシリテーターさんに発表してもらいました。

1つ目のテーマは、「北アルプスを活かしたまち」

大町市はご存じの通り、西側に雄大な北アルプスを望むことができ、北アルプスの玄関口となる日本有数の山岳都市です。現状では、中心市街地から北アルプスを望める場所が限られているため、眺望できる場所の発掘や、盛んなアウトドアを活かしたまちづくり、街中でテントを張れる場所を!など様々な案が発表されました。特に今の時期は田植えの時期で、北アルプスの水鏡がとてもきれいな時期ということもあり、休耕田には水を常に張ってこの景色を長く楽しめるとよいという案もあり、良いタイミングでワークショップができたと感じました。

「北アルプスを活かしたまち」のファシリをして下さった、地域おこし協力隊の植松さんによる発表風景

2つ目のテーマは、「水を活かしたまち」

大町市は、水が豊富で町中にも水路が流れており、家屋の下を流れている(!)ところもあります。また、商店街の西側と東側で水系が異なり、西側は北アルプスの「上白沢水系の男清水」、東側は「居谷里水系の女清水」となっており、商店街の中でもこれらを飲むことができ、味の違いを体感できます。今回のワークショップでは、町の中でもっと水を感じられるようにしたい、水で遊べる場所を、中央通りに小川を流したいなどハード面の話から、大町の水を活かした新名物としてのかき氷やお酒と宿泊をセットにした観光などソフト面の話までたくさんの案が発表されました。個人的に、参加された方のお話の中で、都会で飲むコンビニのコーヒーの味と大町で飲むコンビニのコーヒーの味が違うとおっしゃっていたことが印象的でした。

「水を活かしたまち」のファシリをして下さった、大町市商店街連合会長の北澤さんによる発表風景

3つ目のテーマは、「若者が活躍するまち」

大町市は、若い移住者の方も多く、既に多くの若者が活躍しています。また、近くに岳陽高校があり、今回のWSに参加して下さった生徒さんから、現状では中央通りを通らないルートでの通学となっていることなど、生徒さんから様々な実情を教えてもらうことができました。そのような中で、高校生の居場所が少ないことや、さらには主婦や移住希望者の居場所づくりとして空き家を活かしたまちづくりについて様々な案が出てきました。

「若者が活躍するまち」のファシリをして下さった、アクセサリー作家の小宮山さんによる発表風景

4つ目のテーマは、「歴史・文化を感じるまち」

大町市は、松本と日本海を結ぶ「塩の道」の中間地点に位置し、交通要衝の地として古くから栄えてきました。市内には塩の道ちょうじや・流鏑馬会館や古い町並み、家屋なども見られ、明治や大正創業の酒蔵も三蔵あります。WSの中ではこれらを活かした酒蔵ウェディングや酒蔵の修復体験といった案や、QRコードを使ったスタンプラリー、高校の授業と絡めて自発的に大町の歴史を若い世代から発信していくなどこちらも様々な意見が出されました。

「歴史・文化を感じるまち」のファシリをして下さった、ちょうじやを管理する縁家の黒川さんによる発表風景

5つ目のテーマは、「フリーテーマ」

フリーテーマでは、ほかのテーマに重なるものから独自路線のものまで幅広い意見が出されました。他のテーマで挙げられたような町中キャンプや飲食・宿泊をセットにしたフォトウェディング、街中の景色の良い場所の一般開放などに加え、中央通りをホコ天にして定期的なマルシェをしたり、大町をアピールできるオリジナルのお土産袋を作るなどすぐにでも実現できそうな案もたくさん出てきました!

「フリーテーマ」のファシリをして下さった、大町市の吉川さんによる発表風景

これらの案はあくまでも一部で、もっとたくさんの案が出されています!いよいよ、今回出された意見をもとに、できることから少しずつ行動に移していく段階に差し掛かってきました。
参加者の皆さんと楽しみながら、そしてみんなが自分ゴトと感じて、より良い大町市となっていくように信濃大町100人衆会議は引き続き躍進していきます!
そして、UDC信州も大町市と一緒に地域が主体的に持続的にまちづくりを行っていくための体制づくりを引き続きお手伝いしていきます!