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塩尻市 |2019年度〜

奈良井区まちづくりプロジェクト

江戸時代からの風情が色濃く残る奈良井区では、重要伝統的建造物群保存地区に選定された街並みの保全や、そこで営まれる住民の暮らしに寄り添い、時代にあったビジョン・ルールづくりのための検討を行っています。

2021年12月20日
by | 佐久間 圭子

対話をより深める!treeワークショップ【第4回 奈良井ラボ報告】

【報告】

今年10月にスタートした奈良井ラボ。
12/11に第4回目を実施しました!
今回は「テーマを深める treeワークショップ」
「樹木」というシンボルを利用しながら、3つのテーマを「枝」に見立て参加者同士で自由に意見交換を行いました。
第1〜3回で体験した対話の手法や、そこで話された内容、視察で見聞きし得られたポイントなども重ね合わせながら、より深くじっくり対話する時間になりましたので報告いたします。


奈良井ラボとは?

地域住民のみなさんが「これからの奈良井」のため、問いを持ち、調べ、考え、動き出すための場となることを⽬的としており、第1期にあたる今年度は「対話の場(フラットに意⾒を⾔い合える場)」の創出からスタート。奈良井区在住の多様な世代や属性のみなさんと一緒に全6回を実施していく予定です。

第1回 ワールドカフェ方式による対話ワークショップ「奈良井の〇〇どう思う?」
第2回 奈良井まち探検-楢川中学生とまち歩き-
第3回 南信州視察
第4回 テーマを深める「treeワークショップ」←今回はココ!
第5回 全住民アンケート速報報告会+どんな「住民との対話の場」にする?
第6回 全住民と対話するワークショップ(仮)

【参加者】
奈良井区在住または地縁のある方合計37名(増加中)

【奈良井ラボ事務局】
メンター(伴走役):大塚佳織氏、竹脇恵美氏(長野県長寿社会開発センター)
全体アドバイザー:新雄太氏(東京大学大学院特任助教)
運営主体・会計:地縁団体奈良井区
企画補助・支援:塩尻市、信州地域デザインセンター


いま地域の中で足りないのは対話
じっくり対話をしてみる

treeワークショップとは?
根=奈良井の現状や土台
幹=奈良井ラボ「これからの奈良井についてみんなで対話をして考えてみよう」
枝=個別のテーマ「空き家」「観光」「祭り」

のように「樹木」に見立てることで、参加者同士で向かう方向や目線を合わせながらイメージを共有しやすくなる手法です。

奈良井のtalk tree について説明する長寿社会開発センター大塚さん

地域には数多くの話したいテーマ(枝)がありますが、
今回は「空き家」「観光」「祭り」の3つに絞り、参加者が自由に選んで対話を進めてもらうことにしました。

というのも、これまで奈良井ラボでは何度も対話の機会があり、その都度事務局でチーム分けや時間設定などを設けてきましたが、回を追うごとに多くの参加者から「もっと深くじっくり対話をしていきたい!」という声が上がっていました。
なので今回は出来るだけ事務局からの制限を少なくすることでじっくり対話に集中してもらえるようなバッファをとってみたのです。

とにかく話し足りない…!

第1~3回のワークショップや視察などで出てきた内容について資料を見て振り返ったり、参加者の方が持参した古い書物を共有しているチームもありました。
1時間程度のつもりで設定していた対話の時間は大きく超過し2時間弱!

「観光」「空き家」「祭り(夏祭り)」
3つのテーマそれぞれ「ルール、仕組み作り」について何度となく言及されており、ディスコミュニケーションの改善や「こういうもんだ」で決められてきたことの整理が必要だ、ということが見えてきました。
これからの課題として「担い手(誰が)」や「仕組み(どうやって)」をどうしていくのか、今後対話していかなければいけないテーマがちらほら出てきています。

今年度はあと2回。
奈良井ラボの参加者は様々な属性の地域住民同士で対話をして共有し合うことの必要性を実感してきており、
3月の最終回では奈良井ラボの参加者が運営側となって住民でどんな対話の場が必要なのか話し合い、実際にやってみる!ことにしています。

地区の中では小さな変化ではありますが、この一歩がこれから先のまちにつながると信じています!

第4回の最後に集合写真 ※撮影時のみマスクを外しています

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