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千曲市 |

しなの鉄道沿線地域の回遊性向上プロジェクト

しなの鉄道と様々なモビリティで沿線の各拠点を結び、生活や観光の質を向上させるための検討を行っています。(広域連携プロジェクト)

2021年12月14日
by | 飯室 織絵

大学生が考えたシェアサイクル試乗コースいよいよ走行!棚田への急坂も登ります!

長野県の東北信エリアで「しなてつ」の愛称で親しまれている、しなの鉄道。その沿線の千曲市と上田市では、地域をもっと楽しんでもらおうと、広域シェアサイクルの社会実験がスタートしています。

(プレスリリース)「上田市・千曲市 広域シェアサイクル社会実験」

 千曲市でもこの社会実験の一環として、長野県立大学グローバルマネジメント部起業家コースと清泉女学院人間学部文化学科の学生さんとともにプロジェクトを進めています。


 第一回目では、大学生が千曲市で見たいものや食べたいものをマッピングし、シェアサイクルの試乗コース案を作りました。第二回目の今回はそのコースを実際に走ってみます。来春から進学や転勤で長野暮らし予定のみなさんも千曲市の魅力たっぷりですので、ぜひお楽しみください。

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朝の寒さも体を動かせば大丈夫!


 10月下旬、朝8時半にしなの鉄道 戸倉駅に集合。山の中腹の木々は赤や黄に色づき、紅葉も見頃を迎えています。朝の気温はまだ10度ほど。

 まずは信州千曲観光局の山崎さんより、シェアサイクルの貸出・返却方法を教えてもらいます。今回は信州千曲観光局さんが用意してくれていた1日券を利用しましたが、通常はスマホにアプリをダウンロードし会員登録。決済にはクレジットカードも必要なので、時間がある時に自宅で済ませておくと良さそうです。

 貸出・返却方法や決済方法などのご利用の流れについては、株式会社ドコモ・バイクシェアの上田市・千曲市広域シェアサイクル専用ホームページをご覧ください。

一歩ローカルに近づく、のどかな観光サイクリング

 「それでは、いきましょう!」と山崎さんの発声でいざ出陣。今回は走行予定距離が約20キロ。急坂も行く欲張りコースなので、バッテリー切れを懸念して平坦な道や下り坂では電動アシストはエコモードで走行します(バッテリーがなくなる前にポートに立ち寄ればフル充電のシェアサイクルに乗り換えることも可能です)。 

 戸倉駅を出て一列に走行。ガス灯をイメージした親柱がまさに大正ロマンを感じさせる大正橋を通り、日本一長い千曲川の対岸(西側)へ出ました。

 千曲川の西側では堤防沿いのサイクリングロードを走ります。うねり曲がった千曲川や山の紅葉を眺め、仲間とのおしゃべりを楽しみながらのんびり。チャリダーさんや自転車を練習中の親子、ヘルメットをつけた中学生たちとすれ違い、「おはようございます」なんて挨拶すると一歩ローカルに近づけた気分です。

棚田まで急勾配!大学生は生まれたての子鹿に…

 サイクリングロードを5キロほど走り、一般道へ戻ります。ここからは本日の難関、棚田へ続く急勾配。学生さんたちも電動アシストをハイパワーに切り替えます。それでも思うように進まず、ギアを軽くしたり、立ち漕ぎしたり。途中少しひらけたところで停車し、バクバクした心臓を整えていると、信州千曲観光局の山崎さんが「この先、登ったり、登ったり、登ったりですが、登り切ればいい景色が待っています!」。
 事前のコース決めではシェアサイクルでの棚田行きに大ノリだった大学生たちも「生まれたての子鹿のように足がプルプルします」と下車し、ぜいぜいと息を吐きながら自転車を押し上げます。

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運動のあとはインスタ映えスポットで自撮り!


 最後の力を振り絞るように棚田まで登りきったあとは、インスタ映えする景色をバックに自撮りで盛り上がります。

https://lh5.googleusercontent.com/Jr2rfS1I32kP0SLSs9ABNtIWol8ropAkP638dB-bKV5v-imHo_uahBBWqTe4c8C29XuoIO0cLnsHoZYSYqTQ_WPGEg5Fyk6hEHJ4_joj3XYf5t7VhOXxgCH2wk62dUdTKo6h1HaC

 いつ訪れても楽しめる棚田ですが、中でも「田毎(たごと)の月」と呼ばれる、水田に映る月の景色が人気を集めています。この光景を見られるのは、その数1800枚とも言われる大小様々な水田に水が張られている5月下旬から6月の期間。夜は視界を遮るものが何もなく、遠く長野市の善光寺平まで望め、夜景に放り出されたようですごく気持ち良いそうです。


 登ったあとは下り坂。楽ちんな反面、道幅が狭い一般道なので細心の注意を払います。汗が引いた体に風を受けるので、寒さ対策の上着も必須。ブレーキを握りしめながら急勾配を下ってゆくと、今度は手を伸ばせば届きそうなところにりんごがたわわに実っていました。坂を下り切ると、戸倉上山田温泉を目指し再度サイクリングロードにはいります。


冷えた体と疲労を癒してくれるご褒美スポット


 パンパンになった足の休息には足湯が一番。豊富な湯量を誇る戸倉上山田温泉では足湯でさえも源泉かけ流しです。今回お邪魔したカラコロの湯は温泉街の真ん中、「水と緑と潤いのある公園」にあり、誰でも無料で楽しめます。そして足湯のおともには老舗菓子舗・塩川のあんずソフト。自家製ジャムの酸味とソフトクリームの甘さが絶妙な組み合わせであとを引きます。「足湯気持ちいい〜。あんずソフトもしみる〜」と大学生もダブルで癒されています。

カラコロの湯のある「水と緑と潤いのある公園」は小さいながらに見所が多く、学生さんたちは紅葉をバックに自撮りをしたり、飲泉で温泉の味を試したり、幸せスポット「小石(恋し)の湯」伝説にちなんだ「しあわせの赤い石」に手を合わせたり、ガチャガチャも体験。思い思いの時間を過ごしていました。

 信州千曲観光局さんに聞くと、戸倉上山田温泉では28軒の温泉宿が営業しているそうです。さすが善光寺詣りの精進落としの湯として昔から親しまれ、開湯 120 年を超える温泉です。県内どこへでもアクセスがいいことも相まって、この日もお子様連れの観光客らしき方々などに多くすれ違いました。日帰り入浴もあるので、サイクリングの後にじっくり温泉に浸かれば一層癒されること間違いありませんね。

大学生の皆さん、今日の感想教えてください

よっしー「電動アシスト付きでも最低限のスタミナは必要ですね」


よしいけ「地図を見ている余裕がないので、土地勘のある人とサイクリングが良さそう」

ゆったん「あんずソフトと足湯で癒されました。足湯用にタオルを忘れないように!」

はなちゃん「新しい発見もあったし、良い運動になったし、とっても充実でした!」

次回は20代に向けた千曲市シェアサイクルの楽しみ方を深掘りします!

 次回は試乗会を振り返り、これからの千曲市シェアサイクル事業にどんなアプローチができるかを、学生さんならではの視点で率直な意見を出してもらいます。20代にシェアサイクルのニーズはあるのか?ないのか? 次回のレポートもお楽しみにお待ちくださいっ♪ 

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