まちづくりセミナー

2021年3月22日
by | 東城 葵

【報告】第6回まちづくりセミナー「災害に強いまちづくり②」をアーカイブしました!

令和3年3月3日(水)に、第6回まちづくりセミナー「災害に強いまちづくり②」を開催しました。
当日の様子をアーカイブしましたので、是非ご覧いただくとともに、アンケートにも回答いただければ幸いです。(次回以降のテーマについても希望をお聞きします)

第5回まちづくりセミナー「災害に強いまちづくり①」もアーカイブ済みですので、併せてご覧ください!

〇アーカイブ動画

▼第6回まちづくりセミナー「災害に強いまちづくり②」

▼第5回まちづくりセミナー「災害に強いまちづくり①」
https://youtu.be/iGOgtfu3QfQ

〇アンケートフォーム
https://forms.gle/hWCrrcjPpyB3sdbj7

〇セミナーレポート

①信州大学地域防災減災センター/菊池 聡 様
 「防災・減災のための心理学~防災・減災行動を促進するポイント~」

▶信州大学地域防災減災センター ホームページ https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/bousai/index.html

 人は、災害というリスクに対して、現在の状況を客観的に捉えてリスク認知を行うことと同時に、主観的なリスク認知も行い、対処行動を起こします。しかし、この主観的なリスク認知を行う際、自分の経験や知識から、目の前の危険や脅威に対して過小評価してしまい、「自分は大丈夫だ」と異常なことを正常の範囲内であると錯覚してしまう心理傾向(正常性バイアス)があるそうです。

このような心理バイアスには、正常性バイアス(異常は正常の範囲内すぐ元に戻る)の他にも、楽観性バイアス(事態は深刻でない、悪いことは起こらない)、同調性バイアス(周囲の人にあわせる)確証バイアス(都合の良い情報のみ目に入る)、などが挙げられるそうです。

これは誰もが持っている心の免疫システムでもあり、こうしたバイアスを自覚したうえで、考えないですませる工夫、行動のパッケージ化(防災訓練、事前行動計画等)、沿いつつずらす(望ましい選択肢を自発的に選択させる手法(NUDGE))などが有効である、というお話でした。

②NPO法人プラス・アーツ/永田 宏和 様
 「楽しみながらしっかり学ぶ新しい防災のカタチ~イザ!カエルキャラバン!などを事例に~」

▶プラス・アーツ ホームページ http://plus-arts.net/

 地域の防災力アップに重要な考え方を、地域に刺激を与える存在としてプラス・アーツの活動を行われています。地域に刺激を与える「種」は、楽しい、美しい、感動的、ワクワクする、という「種」ですが、それが不完全であること、つまり、関わりしろがある、自分たち仕様にできる、一緒にやれる、ということ、また、そこにクリエイティブな発想をプラスできる、ということが重要だということでした。

活動事例として、家族や友達と楽しめる防災訓練イベント「イザ!カエルキャラバン!」は、全国36都道府県でこれまでに計560回開催していますが、その活動が地域に定着し、現在では地域オリジナルの取組みも生まれているそうです。

単なる防災訓練でなく、地域において子どもからお年寄りまでが楽しみながら取り組んでおり、それが世代間交流を生み、強いコミュニティをつくっていることは他に類を見ない取組みではないかと思います。

 レポートは以上です。
 引き続き、まちづくりセミナーを開催していきますのでよろしくお願いします。希望するテーマ等があれば上記アンケートフォームからお送りください。
 

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