安曇野市で空き家活用に係る地域おこし協力隊が募集されました!
安曇野市からは、令和2年度に明科地域の空き家を活用したまちづくりについて相談を受け、空き家の活用を推進するための体制構築についてアドバイスを行ってきました。
令和4年度には、UDC信州から長野県地域おこし協力隊(地域おこし協力隊アドバイザー、以下アドバイザー)を紹介し、安曇野市とアドバイザーにて募集の準備を進められてきました。
地域おこし協力隊を活用する自治体は多いですが、行政側の導入目的が不明確であったり、人物像や業務内容が抽象的である場合、トラブルに発展しやすいそうです。
また、アドバイザーからは、行政職員がどんなに頑張っても出来なかったことを、地域おこし協力隊に担ってもらえば上手くいくのでは?という期待は大変危険だというお話もありました。例えば、一番に市民の情報を握っている行政職員でさえ空き家の掘り起こしに苦戦しているのに、ましてや、その地にゆかりがない地域おこし協力隊ではどうでしょう?地域おこし協力隊はスーパーマンではないので、行政職員ができないことを丸投げするのではなく一部分を担ってもらう、という前提で考えることが必要です。
また、地域おこし協力隊が活躍するための土台があるかどうかもポイントです。明科地域には、もともと地域で活動されている団体がおられ、地域おこし協力隊はその団体とも協力する形で活動される予定となっているそうです。
▲明科駅周辺まちづくり委員会による明科駅周辺まちあるき空き家空き店舗見学の様子。そのほか、合同会社うずまきによる空き家をリノベーションしたシェアオフィスや、その近くに一棟貸しのリノベーションホテルができるなど、地元の動きが活発!
募集要項を拝見すると、具体的な数値目標もありながら、地域おこし協力隊の創造性に委ねる部分も残されており、そのバランスが絶妙だなと感じました。
https://www.city.azumino.nagano.jp/soshiki/6/98932.html
完成した募集要項により令和5年度に募集を行った結果、想定以上(人数、人材ともに)の応募が寄せられたそうです。最終結果は令和6年2月下旬になる予定とのことです。
また、令和6年3月には明科地域をエリアとした「安曇野市東部アウトドア拠点整備基本構想」が策定される予定であり、その中ではまちなかと河川と一体的なにぎわいの創出として、空き家の活用も謳われる予定です。
https://www.city.azumino.nagano.jp/soshiki/6/103777.html
こういった構想も背景にしつつ、令和6年度からさらに空き家活用の取り組みが推進することを期待しております!