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塩尻市 |2019年度〜

奈良井区まちづくりプロジェクト

江戸時代からの風情が色濃く残る奈良井区では、重要伝統的建造物群保存地区に選定された街並みの保全や、そこで営まれる住民の暮らしに寄り添い、時代にあったビジョン・ルールづくりのための検討を行っています。

2021年11月24日
by | 佐久間 圭子

地元中学生案内で奈良井まち歩き探検!地元だからこそ知らない魅力を発見【第2回 奈良井ラボ報告】

【報告】

11/6、周りの山々が綺麗に色づき秋真っ只中の奈良井宿。
小春日和でポカポカ陽気のなか、第2回 奈良井ラボ「奈良井まち探検-楢川中学生とまち歩き-」を実施してきましたのでご報告いたします。


奈良井ラボとは?

地域住民のみなさんが「これからの奈良井」のため、問いを持ち、調べ、考え、動き出すための場となることを⽬的としており、第1期にあたる今年度は「対話の場(フラットに意⾒を⾔い合える場)」の創出からスタート。奈良井区在住の多様な世代や属性のみなさんと一緒に全6回を実施していく予定です。

第1回 ワールドカフェ方式による対話ワークショップ「奈良井の〇〇どう思う?」
第2回 奈良井まち探検-楢川中学生とまち歩き- ←今回はココ!
第3回 南信州視察
第4回 ディスカッション「奈良井のこれからどうしていく?(仮)」
第5回 報告会準備
第6回 第1期報告会

【参加者】
奈良井区在住または地縁のある方合計36名(増加中)

【奈良井ラボ事務局】
メンター(伴走役):大塚佳織氏、竹脇恵美氏(長野県長寿社会開発センター)
全体アドバイザー:新雄太氏(東京大学大学院特任助教)
運営主体・会計:地縁団体奈良井区
企画補助・支援:塩尻市、信州地域デザインセンター


第2回は「奈良井を知る」フェーズに位置付け、地元楢川中学校の先生と生徒のみなさんにもご協力をいただきまち歩きによる地域の空間的把握と再発見が目的でした。

楢川中学校の地域学習の取り組み

地元の楢川中学校は、平成30年度から総合の学習の時間を“地域の人、もの、ことから学び、自分の生き方を考えていく”ための時間として、奈良井も含む楢川地区をフィールドに様々な取り組みを行っており、楢川中学校の中野哲明先生から詳しくご紹介いただきました。
その取り組みの一つに、中学1年生が2年生に案内してもらいながら楢川地区内の重要スポットをまわる地域探検があります。
今回は、楢中2年生にご協力いただき、1年生ではなく奈良井ラボ参加者(ほぼ大人)を案内してもらうことにしました。

楢中生の案内でまち探検

楢川中学校の取り組みをご紹介していただいたあとは、いよいよまち探検です。普段は観光ガイドをする際に使用しているガイドマイクとイヤホンをお借りして、本格的な観光ガイドさん!
土曜日だったこともあり観光客に紛れて地元の人がゾロゾロとまちを歩く姿を見かけ「何事?」と声がけをしてくる方が多数いらっしゃいました。

参加者は中学生の案内を聞きながら白地図付きのワークシートに
「Good!/Bad…/発見!/その他」の4種類を書き込みます。
そして、まち歩きから戻った参加者は書き込んできた気付きを1/200のガリバーマップ(7m超え!)にマッピング。

Good→ピンクのふせん
Bad→青のふせん
発見→オレンジのふせん
その他→黄緑のふせん

で色分けしてマップへどんどん貼っていきます。

約1kmの宿場町をA・Bチームで半分に分けまち探検をしたので、お互いのチームでどのような発見があったのか、みんながガリバーの気持ちになってMAPに乗り、ふせんをまじまじと眺めて共有。

「地元だからこそ知らないこと」への気付きが「発見」としてたくさん貼られたガリバーマップ。
知っているようで実は知らないことがたくさん見つかったようです。
言い伝えられているマリヤ地蔵の由来について調査をしたいという声があがったり、重要伝統的建造物群保存地区ならではの視点でまちをみつめたBadがはられたり。
多くの方と一緒に地域を見つめなおすことで、1人が気づいているだけでなく多くの人と共有ができました。

最後まで残ってガリバーマップにたくさん書き込みをしてくれた楢川中のみなさんに改めて感謝です!
中学時代に自分が暮らすまちについて危機感とともに疑問をもち、地域の人と触れ合いながら深める学びがあることがとても羨ましく感じます。

次回は外を知るフェーズで、奈良井のように暮らしているみなさんが、自分の暮らすまちの課題を乗り越え一歩先へ進めている先進地域への視察です。

どのようなことを吸収し奈良井に生かせるヒントを得られるか楽しみです!

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