キーパーソンから話を聞いて聞いて聞きまくる!奈良井区の調査をしてきました
先日ブログにて本格始動の一報をした奈良井区まちづくりプロジェクトでは、地域理解をするべく6/2-3の2日間、奈良井区にお邪魔して東京大学新先生、塩尻市さんとともにヒアリングを中心とした調査をしてきました!
約1kmつづく江戸時代の風情を残す町並み
まずは奈良井区長の土川さんにご案内いただき「BYAKU(8月オープン予定・旧杉の森酒造)」で働く予定のスタッフの皆さんと一緒にまち歩きをしました。
南側にある鎮神社から上町・仲町・下町の3町で構成された奈良井区は、昭和53年5月に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、まるで江戸時代にタイムスリップをしたような風情が色濃く残っています。かつて参勤交代や多くの旅人が行き来した宿場町としての歴史や、建築様式、現代まで伝わるお祭りの話などについてご説明いただき、何百年もの時を経た奈良井の一端について学ぶことができました。
「奈良井らしさが好き」キーパーソンの方々からヒアリング
その後、大きな地図を広げたテーブルを囲んで、奈良井区に関わるキーパーソンの皆さまからお話を聞く機会をいただきました。
・地元中学校の教諭
・新規参入事業の方
・奈良井の資源を活用して活動している2団体
・これから地域を担っていく世代のグループ
・民生委員の方
・女性消防隊の方
・観光協会の方
総勢8組12名。まだまだお話をうかがいたい方がたくさんいらっしゃるところではありますが、1組1時間という限られた時間の中で、奈良井の魅力や直面している課題と活動などを中心にそれぞれから現状をお聞きしました。
属性などは違えどそれぞれから自然と「奈良井らしさ」を教えていただいた気がします。
地元小中学校の地域学習
奈良井区は他の地域に漏れず少子高齢化が進んでおり、奈良井区の子ども達が通っている木曽楢川小・楢川中は現在1学年1クラスで、2022年度からは小中一貫になる予定だそうです。
奈良井区長土川さんは地域学習のコーディネーターや先生をされていることもあり、小学校の給食の時間に見学をさせていただきました。
木曽漆器のお皿を使った自校給食で、池田満寿夫氏による「山中に学ぶ」の書を掲げたランチルームで小学生たちは(コロナ禍のため)黙々と食べていました。こんな贅沢な環境が当たり前にあるだけでもとても羨ましいですが、学習のなかにも素晴らしい特徴があります。
小学校では漆塗り体験をするカリキュラムがあり、現6年生は「ならにこ漆器会社」を立ち上げ漆器販売をしているそうです。私たちもお箸を購入させていただきました!
そして中学校では「ならかわ大学」と称した探究の時間があり、コロナ禍で試行錯誤しながら中学生自ら課題や問いを持って活動をしています。
その一環として、2年生の案内で1年生がまち歩きをするそうで、ちょうどタイミングがあったので私たちも少しだけ一緒に参加させてもらいました。
昨年案内してもらう側から今年は案内する側になった2年生はこのために改めて勉強をしたと言い、写真などの資料も使ってわかりやすく案内をしていました。
2日間の調査を終えて
2日間という短い時間ではありましたが、奈良井区役員のみなさんの敏腕な調整力により、多くのキーパーソンとお会いすることで最初と見える景色が変わったと感じるほど地域理解がグンと深まりました。
今後、UDC信州として
・キックオフシンポジウム共催
・東京大学新先生による全住民アンケートのサポート
・奈良井ラボ(仮)共催
などを経て、
これからの奈良井区の暮らしに寄り添ったまちづくり活動のためのサポートをしていきます。