空き家対策に力を入れる辰野町で、面白い動きがありましたので紹介します。
　これは今年３月に、安曇野市の「空き地・空き家の利活用プロジェクト」に関連して開催した「空き家の活用に関する講演会及び報告会」で、ご登壇頂いた一般社団法人〇と編集社さん主催です！

　聞きなれないこの「さかさま不動産」ですが、この仕組みがおもしろい！
　なにが「さかさま」かというと、これまでの借主と貸主の立場が「さかさま」なのです！

　通常は空き家など、貸し主の物件情報がＨＰなどに並んで、その中から借りたい物件を借り主が探すという形ですが、「さかさま不動産」ではこれが「さかさま」となり、借りたい人たちのやりたいことが情報として並ぶので、「この人になら貸しても良い」という借り主に、貸し主が空き家を貸すことができるのです。
　この「さかさま不動産」の先に借り主の情報を得られる構造によって貸し主の不安も軽減され、これまで貸すつもりのなかった貸主の方も協力して下さるようになったり、新たな動きが出ているようです。

　この「さかさま不動産」は、国交省主催のまちづくりアワードで、潜在する空き家の流通に繋がる画期的な発想が高評価となり、特別賞を受賞しています。そして、この「さかさま不動産」の営業所が辰野町にできることとなり、今回の開設イベントが行われることとなりました。

　また、今回の長野支局辰野営業所は、空き家バンクと連携するという官民連携の全国初の試みです。これにより、マッチングの幅が広がり、空き家の解消につながることが期待されます。

　空き家は、少子高齢化や人口減少などにより増え続け、2040年には空き家率が40%を超えると予測されるなど、全国で深刻な社会問題となっています。これを機にこのような仕組みが普及していくと面白いですね。是非、足を運んでみてください！

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